こんにちは!
いつもビュティーラボをご覧いただき、
ありがとうございます。
今回、「ビュティーラボ」では、
血液ってどんな成分で出来ていて、どんな役割が
あるんでしょうか?
というのをご紹介したいと思います。
血液には、血球(けっきゅう)と血漿(けっしょう)
という主に2つの成分から成り立っています。
血液全体の約45%が血球で、
残り55%程度が血漿成分です。
★☆血球☆★
細胞成分ともいいます。
この血球には、
・赤血球
・白血球
・血小板
という主に3つあります。
★☆血球の働き☆★
★その1:赤血球
血球成分のうち、99%はこの赤血球です。
赤血球は、男性だと450万個、女性だと400万個あります。
その赤血球の中にはヘモグロビンという鉄を含んだ
タンパク質がぎっしり詰まっているんです。
そしてこのヘモグロビンの鉄の部分に酸素が結合して
酸素化ヘモグロビンとなり、酸素を体全体に運ぶんです。
逆に不要となった二酸化炭素を全身から回収して肺に戻し、
体外へ排出する役目も行っているんです。
ちなみに貧血とは、この赤血球の中にある、
ヘモグロビンの量が減ることを貧血というんです。
★その2:白血球
身体に異物が侵入すると、それに対しからだを守る働きをします。
身体に異物が侵入すると、それに対しからだを守る働きをします。
白血球には主に好中球、好酸球、好塩基球、
リンパ球、単球の5種類があるんです。
・好中球
好中球は白血球の約50%を占め、主に体内に
侵入してきた細菌や真菌などの病原菌や異物を
貪食(どんしょく→取り囲んで食べる)して分解し、
殺菌を行うことで感染を防ぐ役割をしてくれています。
怪我をしてすりむいた時などに、黄色の膿みを
見たことがありますよね?
あのウミは怪我した所にあった細菌などを
貪食してやっつけくれた好中球の死骸なんです。
・好酸球
身体の防御反応に関与し、アレルギー疾患や
寄生虫の感染などで増殖します。
・好塩基球
好塩基球は主にアレルギーに関与しています。
・単球
単球も好中球と同様に貪食作用を有し、
感染を防ぐ役割をしています。
また、血液中から出て、細胞の組織内に入ると、
マクロファージと言われる物質になって、
組織内の異物を処理してくれるんです。
・リンパ球
リンパ球は、Bリンパ球、Tリンパ球に主に分けられます。
生体内に有害な物質が侵入すると、無害なものにして
やっつけてくれる免疫機能を有しているんです。
★その3:血小板
血管が損傷した時にその傷口をふさぎ、
止血する作用を持っています。
★☆血漿☆★
プラズマと呼ばれる液体成分です。
水やアルブミンとグロブリンという物質
からなるタンパク質や、脂質、糖類、
その他カリウム、ナトリウム、カルシウムなどの
電解質やビタミンなどを含んでいます。
血管内からしみ出て、血管外に出ることができます。
先述した血球の赤血球、白血球、血小板の運搬や
二酸化炭素や代謝物質、栄養素、ホルモンや
抗体の運搬、血液の凝固、免疫に関与など、
実に多くの働きに関わっているんです。
脂質
糖類
★☆血液の働き☆★
以上のような個々の働きを書きましたが、
要約して、血液って何をするの?
というのをまとめると、
・酸素を運んで二酸化炭素を回収する
・栄養分を全身に運ぶ
・病原菌をやっつける
・止血する
・老廃物などを運ぶ
・体温を調節する※
・ホルモンを運ぶ※
※体温調整
身体の筋肉や肝臓などは動くときに熱が作られます。
血液は全身をめぐりながらその熱を吸収し、
皮膚を流れるときに熱を放出することで、
体温を一定に保ってくれているんです。
※ホルモンを運ぶ
脳下垂体や甲状腺、副腎などで産出されたホルモンは
血液中に放出されて、全身をめぐりながら、
特定の器官に達すると、それぞれのホルモンの機能が
発揮されます。
★☆血液はどこで作られ、どこで無くなるの?☆★
血液は、骨の内部にある骨髄で作られます。
加齢とともに造血できる骨は減少してきます。
骨によっては血液の産生が全く行われなくなる骨髄も
ありますし、胸骨や骨盤、肋骨、頭蓋骨などは一生涯、
血液が造られています。
そして、血液中の老廃物や異物をろ過したり、
血液を蓄えていてくれたり、古くなった血球を
処分するのは、脾臓という臓器なんです。
いかがですか?
血液には、いろいろな成分があり、
それぞれがいろいろな役割をもっていて、
全身を流れながら、必要な成分が
必要な働きをしてくれているんです!
それによって、人は健康を維持しているんですね。